石鹸シャンプー後のきしみをケアするナチュラルリンス
石けんシャンプーの後、髪がキシキシして困ったことはありませんか?
石けんで髪を洗うと、地肌にはやさしい反面、髪は弱アルカリ性に傾いてしまい、
キューティクルが開いて指通りが悪くなったり、きしみを感じることがあります。
そんな時におすすめなのが、酸性のお酢やクエン酸を使った「手作りリンス」。
アルカリに傾いた髪を中和し、キューティクルを閉じて指通りをなめらかに整えてくれます。
今回は基本の『クエン酸リンス』に加え、
香りでも癒されるハーブを使った『ローズマリーリンス』と『ラベンダーリンス』をご紹介します。
なぜ石けんシャンプーの後にリンスが必要?
石けんは基本的に弱アルカリ性。一方、髪や頭皮は弱酸性に保たれています。
髪を石けんで洗うと、髪がアルカリ性に傾き、キューティクルが開く状態になります。これは、アルカリによって髪の表面が膨潤しやすくなり、キューティクルの密着が弱まるためです。
なぜ酸性リンスが必要なの?
クエン酸やお酢など酸性のリンスを使うと、
アルカリ性に傾いた髪のpHを元の弱酸性に近づけることができます。
pHが整うことで、開いていたキューティクルが自然と閉じて整い、
髪はツルッとした手触りに戻ります。
つまり、アルカリ性→酸性のバランスを取ることが、石けんシャンプーでのヘアケアではとても大切。リンスは、髪にとっての「仕上げのひと手間」なんです。
基本の『クエン酸リンス』

【材料】
- 水…200ml
- クエン酸…30g(大さじ2)
- グリセリン…小さじ1
- ローズマリー精油…5滴
- ペパーミント精油…5滴
- ボトル(よく水洗いしてすすぎ、中をしっかり乾かしたもの)
【作り方】
- ボトルに水、クエン酸、グリセリン、精油を入れる
- しっかり混ぜる。
- ボトルに詰め替えて完成
【使い方】
使用前には毎回、軽く容器を振ります。
(長時間置いておくとクエン酸が沈殿していくため)
石けんシャンプーで洗髪した後、クエン酸リンスを髪全体にかける。
頭皮を軽くマッサージしながら、髪全体になじませる。
その後、しっかり洗い流す。
【ポイント】
髪の長さにあわせて、使用量を調整。きしむ場合は、クエン酸の量を少し減らす。乾燥や静電気が気になる場合は、リンス後にホホバオイルなどのキャリアオイルを少量馴染ませるとしっとり仕上がります。
クエン酸リンスはシンプルながら効果抜群なので、石けんシャンプー派の方には特におすすめ。試してみる際は、髪や頭皮の様子を見ながら調整してみてください。
頭皮にもよさそう『ローズマリーリンス』

【材料】
- 穀物醸造酢・・・250ml
- ローズマリーの枝・・・2本(10㎝程度)
または - ローズマリーハーブ(大さじ1~2杯)
- 植物性グリセリン・・・小さじ1.5杯
- ローズマリー精油・・・10滴
【作り方】
- 洗って乾燥させたローズマリーの枝をビンに入れる。
- 1.に酢250mlをビンに入れて、1週間置く。
- 2.の液体のみを計量カップに出し、
植物性グリセリン小さじ1.5杯とローズマリー精油10滴を入れてよく混ぜます。 - 容器に入れ替えて出来上がり。
【使い方】
シャンプー後、洗面器半分~1杯ぐらいのお湯の中に
ローズマリーリンス大さじ1~3杯程度入れます。
この中に髪をひたしたり、髪にかけて馴染ませ、
最後にすすいで洗い流します。
※ローズマリーの枝がすべて漬かるように酢を入れます。
※使う量は髪の長さで調整します。
香りを楽しむ『ラベンダーリンス』

【材料】
- 穀物醸造酢・・・250ml
- ラベンダーハーブ・・・大さじ1~2杯
- 植物性グリセリン・・・小さじ1.5杯
【作り方】
- ラベンダーハーブをビンに入れる。
- 1)に酢250mlをビンに入れて、1週間置く。
- 2)の液体のみを計量カップに出し、
植物性グリセリン小さじ1.5杯を加えてよく混ぜます。 - 容器に入れ替えて出来上がり。
【使い方】
シャンプー後、洗面器半分~1杯ぐらいのお湯の中に
ラベンダーリンス大さじ1~3杯程度入れます。
この中に髪をひたしたり、髪にかけて馴染ませ、
最後にすすいで洗い流します。
※使う量は髪の長さで調整します。
保存とご使用時の注意
- 基本のリンスで、水道水を使用する場合は早めに使い切る
- 酢で作るリンスは、冷暗所で保存し、4週間を目安に使い切ります
- クエン酸やお酢を使ったリンスは酸性のため、目や傷口に入るとしみる場合があります。
リンスを使う際は、頭を後ろに傾けて流すなどして、目に入らないようご注意ください。
万が一しみた場合は、すぐに流水でよく洗い流してください。 - 手作りしたものは自己責任のもとでお楽しみ下さい