ハンガリアンウォーターの作り方

ハンガリアンウォーターを作る アロマ
ハンガリアンウォーターの材料

「若返りの水」として知られるハンガリアンウォーター。
14世紀のハンガリー王妃にまつわる伝説から広まり、今もなお人気のあるナチュラルケアアイテムです。
ローズマリーを中心に、複数のハーブを漬け込んで作るその香りは、自然そのものの贅沢なアロマ。今回は、手軽に作れるレシピとともに、逸話やポイントをご紹介します。

ハンガリアンウォーターとは?

ハンガリー王妃と「若返りの水」の伝説

ハンガリアンウォーターにまつわる伝説は諸説ありますが、14世紀の後半、未亡人となったハンガリー王妃エリザベートは、夫を亡くしたさびしさや70歳代という高齢のため、すっかり体調を悪くして、関節の痛みに悩み苦しむ日々を送っていたといいます。そんな王妃を慰めようと修道院から献上された香水がハンガリアンウォーターの原形だそうです。

ローズマリーをふんだんに使ったその香水はとても香りがよく、王妃はたいそう気に入って、お風呂に入れたり全身に塗ったそう。年老いた王妃は、ハーブのパワーで身も心もいやされ気持ちが元気になり、肌や表情、プロポーションなどが若返り、隣国の若き王様にプロポーズされたという逸話です。

正確なレシピは残っていない?

ハンガリアンウォーターは、14世紀の伝説とともに広まりましたが、当時の正確なレシピは残っていません。現代に伝わるのは、さまざまな文献や調合家によって再現されたレシピで、その多くに共通して使われるのはローズマリーです。

ほかにも、ラベンダーやローズ、ペパーミント、オレンジフラワーなど、香りと効能を兼ね備えたハーブが組み合わせられることが多く、目的や好みによって配合は変わります。つまり、ハンガリアンウォーターは、ローズマリー+芳香ハーブという考え方で、自分らしいブレンドを楽しむことができるハーブの化粧水なのです。

ハンガリアンウォーターの作り方

ハンガリアンウォーターの作り方
ハンガリアンウォーターの材料

【材料】

【作り方】

  1. フタ付きのガラス容器(350ml程度サイズ)に無水エタノールを入れる。
  2. 1にドライハーブを入れ、精製水を入れフタをする。
  3. 瓶をときどき振りながら冷暗所に1ヶ月間置き、ハーブの成分をよく抽出する。

    ハーブ4種と無水エタノール、精製水を入れた直後
    ハーブ4種と無水エタノール、精製水を入れた直後

    ハンガリアンウォーター作成中(1ヶ月後)
    ハンガリアンウォーター作成中(1ヶ月後)

  4. 1ヶ月後、茶こしやコーヒーペーパーで濾し、とれた液体を化粧水の原液(*)とします。
    ※原液はガラス容器等に入れて、冷蔵庫で保存し3ヶ月程度で使い切る。

作り方(動画)



ハンガリアンウォーターを楽しむ方法

ハンガリアンウォーターの原液をそのまま肌に使用すると刺激になることがありますので、精製水や芳香蒸留水で、薄めてから使うのがおすすめです。希釈はお好みで。

ルームスプレー

ルームスプレーにすれば、お部屋に爽やかなハーブの香りを広げることができます。クローゼットや寝室、ワークスペースにもぴったりです。(希釈はお好みで3~10倍)

ヘアミスト

スプレーボトルに入れて、髪に軽くスプレーすれば、ふんわりとした香りが長続きします。外出前やリフレッシュしたいときに使うと気分転換に◎。

化粧水

原液を精製水で2倍に薄めて、かんたん化粧水の出来上がり。

注意点

  • パッチテストを忘れずに
    使用前に必ず二の腕などでパッチテストを行いましょう。赤みやかゆみが出た場合は使用を中止してください。
  • アルコールの揮発性に注意
    引火の危険があるため、火の近くでの使用や保管はNGです。
  • 保存は冷暗所で
    高温や直射日光は劣化を早めます。ガラス瓶に入れて冷暗所で保存してください。冷蔵庫保管もおすすめです。
  • 手作りは自己責任で
    手作りしたものは保存状態や肌質によって合わない場合もありますので、自己責任でのご使用をお願いします。

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